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愕然としながらトイレを出ると私は思わずため息を洩らした。
服用した薬でその痛みは全く感じられていなかったから気づいていなかったが、出血が朝よりも酷くなっていた。
(…まさかこんな……)
昨夜、私は彼に交わりを求めた。
毎回、痛みに耐えられず最後まで『コト』を終えることができなかった私たち。
その度に彼に我慢させていることが心苦しかった。
彼が私を大事にしてくれていることは理解っている。
でも、一線を越えたかった。
それはあの天敵『アレク』の登場。
その再会が私を刺激した。
ロスにいた時………あの日―――…
私を馬鹿にしたあの台詞―――
それはゆうちゃんをも侮辱した言葉。
彼のことを悪く言うアレクに私はその台詞を言い放った。
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梨乃『彼のことをそんな風に言うなんて許さない!』
アレク『なんだ?それ……アイツの女みたいなセリフだな?Pedophile?まるで犯罪者だな……ハハッ…』
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