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目端を潤ませて彼を見つめる私に、ふっと力を抜くと、温和が身体を起こす。
そうしてズボンの前たてをくつろげると、猛々しくそそり立った屹立を取り出した。
それを見た瞬間、恥ずかしさと一緒に言いようのない愛しさが込み上げて、下腹部がキュン、と疼いた。
温和の「じっと」の言いつけも忘れて思わず半身を起こした私に、温和が驚いた顔をする。
「音、芽……?」
つぶやくように言うのに、
「私も……温和に同じように……したいっ」
熱に浮かされた目でそう言ったら、温和が息を飲んだ。
「あ。いや、俺、風呂入ってねぇし」
ん?
それ、さっきから私が再三言ってるやつですね?
私は温和の下からそろそろと抜け出すと、彼をそっとベッドに押し倒す。
「――温和は……汚くないよ?」
温和の中心で天を仰ぐモノにそっと手を差し伸べてそう言ったら、温和が、ビクッと身体を震わせた。
ヤダ、可愛いっ!
その仕草にますます愛しさが込み上げて、心臓がトクトクと早鐘を打った。
それに押されるように、私は温和のそこをそろそろと撫であげる。
「でも、気になるなら……私が綺麗にしてあげる。――ね?」
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