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ぐっ、と温和が腰を進めるのに比例して、私の中の隘路が温和の形に拓かれていく。
何度受け入れても身体をこじ開けられるようなこの感触にはなかなか馴染めなくて。
「あ、っ……んんっ」
ギュッと目を閉じてその圧迫感をやり過ごそうとしたら、いきなり温和に抱き上げられた。
「え? ……あ?」
気が付いたら温和が寝そべっている上にまたがるように載せられていて、膝立ちになっている私の秘部が、浅く温和と繋がっているのが分かった。
「温、和……?」
こんな体勢になったことなくって、どうしたらいいのか分からずに戸惑う私へ、温和が言うの。
「音芽、そのまま俺の上に腰、落として?」
って。
そんなことしたら……私、自分で温和を奥へ誘うことになってしまう。
怖くなってふるふると首を横に振ったら「大丈夫だから……俺を信じろよ。やってくれるよな? 音芽」って……ズルイ。
私がそんな風にあなたから命令されたりお願いされたりしたら逆らえないの、知ってるくせに。
そのどちらもを併せてくるとか……とってもとっても卑怯だよ。
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