3103人が本棚に入れています
本棚に追加
「……あ、いゃっ!」
その感触に思わずいかないでと思ってしまった私に、温和が「すぐ挿入れてやるからそんな悲しそうな顔すんなよ」って苦笑するの。
「かっ、悲しそうな顔なんてっ」
図星をつかれたのが恥ずかしくて、温和を見つめて言い返そうとしたら、「威勢がいいですね、音芽さん。じゃあ、その勢いのまま、次は俺のほうにお尻向けて四つん這いになろうか?」って。
え?……嘘、でしょ?
「そ、そんなことしたら……」
後ろが丸見えになって恥ずかしいです……。
温和が抜け出たばかりのそこは、恥ずかしいぐらい濡れそぼってひくついているのが自分でも分かる。
温和がいなくなったことを抗議するみたいに、太腿を伝う愛液の感触だって感じているの。
だからイヤだ。見せたくないっ。
「音芽」
でも、そんな抗議も、温和が少し声のトーンを下げて私の名前を呼ぶだけで、鳴りを潜めてしまう。
***
「お願……ぃっ、あまり……見な、い……で?」
ギュッと目をつぶって四つん這いになった私の背後に温和が立つ。
背ろから入口の濡れ具合を確かめるように、温和の長く節くれだった指先が、秘部をそろりと亀裂に沿って撫でてきて――。
「……っ!」
私は声を押し殺したままその感触に耐える。
「すごいな、音芽。内腿まで垂れてきてるよ?」
何が、とは言われなくてもそれが何を指しているのか分かって、凄く凄く恥ずかしくて。
最初のコメントを投稿しよう!