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「音芽、シャワー浴びたら指輪見に行くぞ」
昨夜は結局色々ありすぎて２人して夜更かししてしまった。
温和らしいプロポーズの余韻に浸りながら一緒に布団に入って、何だかんだでまた彼に求められて拒めなくて応じて。
目が覚めたら昼過ぎだったのは……まぁ仕方ないかもしれない。
温和ってば結構……何ていうか絶倫なのかもしれない……。
私、彼と一緒になって身体、もつかな。
なんて思ってしまったの、仕方ないよね？
自身はすでにシャワーを済ませたらしく、下だけ履いた状態に首からタオルを引っ掛けて髪を拭きながら、温和がリビングの方から声をかけてくる。
「ん、シャワー浴びたら……ってひゃっ！」
まだ気怠さの残る身体をベッドの上に起こしてから、自分がまだ裸のままなのに気がついて思わず布団を被りなおす。
その状態のまま、温和の言葉をもう一度頭の中で繰り返した。
シャワー浴びたら指輪？
って……え！？ え！？ もしかして……今から！？
私、温和は割と冷静で思慮深くて穏やかなイメージがあったんだけど……実際はかなり猪突猛進型なのかも、って思った。
「あ、あの……それって……今からってこと？」
恐る恐る聞いたら、「お前、俺のだって印、欲しくねぇのかよ？」って睨まれて。
ほ、欲しいけど……そんな慌てて行かなくても大丈夫だよ？って思った途端、まるでそれを見透かしたみたいに温和が言うの。
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