メッセージ

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「あの、温和(はるまさ)、メッセージ……」  私は温和(はるまさ)が私になんという言葉を贈ってくれたのか、気になって仕方がないの。  なのに温和(はるまさ)はなかなかそれを確認するのを許してくれなくて。  温和(はるまさ)は気にならないのかな、私からの――。 「せめて車に乗るまで待てねぇのかよ」  このところの話し合いで散々突っ走り発言をしまくってきた温和(はるまさ)とは思えない慎重派な言葉をくれる彼に、私は「おや?」と思う。  でも、やっぱり私は早く知りたいの。  温和(はるまさ)のくれた文言(メッセージ)。  はやる気持ちを抑えきれなくて、温和(はるまさ)の手を引っ張るように「早く早く」って急かしながら歩いたら、思いっきり溜め息をつかれてしまった。 「――お前さぁ、自分がどんな言葉選んだのか、目の前で相手に見られるの、恥ずかしくねぇの?」  あら。温和(はるまさ)さん。  耳まで真っ赤ですよ!?  でもそれって、裏を返せば温和(はるまさ)が一生懸命私のために一番いいと思うメッセージを選んでくれたってことだもんね。  そう思ったら、やっぱり私の大好きな人は本当に可愛いなって思ってしまったの。 「その言葉を聞いたらますます温和(はるまさ)の目の前で見たくなりました♥」  ニコッと笑って言ったら「お仕置き決定な」ってボソッとつぶやかれた。
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