■*お願い。もっと確かめさせて?/オマケ的SS⑤

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「ん……、ぇ? ……もぉ、温和(はるまさ)ぁ、ダメだってば」  ベッドの中。  ふと目覚めた俺は、すぐ横で眠る音芽(おとめ)のお尻にそっと手を伸ばした。  パジャマ越し、そろそろと音芽の柔らかな尻たぶを撫で回したら、その感触に目を覚ました音芽が、あくびまじりに拗ねたような様子で抗議の声を上げる。 「温和(はるまさ)、私も……今日……お仕事……」  ベッドサイドの時計は午前4時を指している。  起きなきゃいけない時間までは、まだ間がある。  和音(かずね)だって、慣れない小学校生活が始まったばかりで、ぐっすり眠っているはずだ。  少々の物音じゃ、目を覚まさない。  それに、そのために俺たちの寝室と子供部屋の間にワンクッションとして防音室を設けたの、お前だって知ってるだろ?  背後から、小声でそう音芽の耳朶に吹き込んだら「でも……」と返る。 「な、頼むよ。もう俺、おさまりつきそうにねぇんだよ」  音芽のお尻に、固くなったものを押し付けるようにして、おねだりする。 「やん、温和(はるまさ)のエッチっ」  その(たかぶ)ぶりに驚いたように、音芽がビクッと身体を跳ねさせて、俺はそんな音芽を逃さないよう、ギュッと背中から抱きすくめる。 「けどさ、こうなったのって、音芽(おとめ)も悪いんだぞ?」  声を低めてそう言ったら「何で……?」ってそりゃ、そうか。
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