■おはようございます?/オマケ的SS⑨

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 温和(はるまさ)は基本的には私より早起きさんです。  でもたまに仕事が忙しくて夜遅くまで眠れなかった日なんかは、起きて来られないときがあるの。  そんな日は、彼が遅刻しないように起こしてあげるのも、妻である私の大切な務めです。 *** 「温和(はるまさ)、おはよう? そろそろ起きないと遅刻しちゃうよ?」  温和(はるまさ)より先に目覚めて、朝食の準備などを全て整えてみたけれど、珍しく未だ起きてこない温和(はるまさ)が心配で、寝室のベッド横に立った。  温和(はるまさ)の寝顔、ホントかっこいい。  こんな素敵な人が私の夫だなんて、未だに信じられないよ。 「ね、温和(はるまさ)。朝だよ? 起きて?」  半ば照れながら、彼の上に屈みこむようにしてそっと肩を揺すったら……。 「ひゃっ」  いきなりグイッとその手を引かれて、私は温和(はるまさ)の上に倒れこみそうになる。  咄嗟にお腹を庇うようにして両手をついたら、期せずして温和(はるまさ)を上から押さえつけるみたいな格好になってしまった。
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