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「奏芽もかも知んねぇけど……お前も随分なイメチェンだな?」
グイッと手を引いて音芽を腕に抱き寄せて問いかけたら、オロオロと俺を見上げて「怒った?」と聞いてくる。
ちょっと待て……。
それ、反則だろ。
正直な話、俺の嫁はどんな髪型になっても超絶可愛い!
それは認めざるを得ないようだ。
ボブはボブで可愛いって思いまくってんのに、「髪の毛の短い私じゃ、ダメ?」とか上目遣いで聞かれちまったら、思わず「ダメじゃねぇけど」ってひるみそうになる程度には、俺は揺さぶられるんだ。
それに――。
ある意味ボブの方が見慣れてるしな。
そう思いはしたけれど。
やっぱもうちょっとぐらいはゴネておかねぇと、音芽に完敗したみたいで悔しいわ。
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