■*Merry Christmas/Xmas企画

6/7

3102人が本棚に入れています
本棚に追加
/698ページ
 トナカイ音芽(おとめ)をベッドサイドに立たせて、「こんなん着てたら暑いだろ?」とかもっともらしいことを言いながら、背後のファスナーを下ろしていく。  と――。 「ちょっ、おまっ、コレ……」  着ぐるみの下から出てきたのは、今まで見たことのないようなセクシーランジェリーを身につけた音芽で。 「は、恥ずかしい……のでっ、余り見ないで……ください」  真っ赤な顔をして俺から視線をそらすんだ。 「なぁ音芽。これも朝日さんの入れ知恵?」  スケスケの布地を留める肩紐をいじりながら問いかければ、うつむいたまま音芽がうなずいた。 「――朝日さんの指示、コスプレ込みだった?」  聞くと「――っ」と言葉に詰まるんだ。  ああ、きっと、朝日さんからはこの下着で俺を出迎えろって言われてたな?  着ぐるみは恥ずかしさから、音芽が勝手に追加したに違いない。  けどな、音芽。  こういうの、なんて言うか知ってるか?
/698ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3102人が本棚に入れています
本棚に追加