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トナカイ音芽をベッドサイドに立たせて、「こんなん着てたら暑いだろ?」とかもっともらしいことを言いながら、背後のファスナーを下ろしていく。
と――。
「ちょっ、おまっ、コレ……」
着ぐるみの下から出てきたのは、今まで見たことのないようなセクシーランジェリーを身につけた音芽で。
「は、恥ずかしい……のでっ、余り見ないで……ください」
真っ赤な顔をして俺から視線をそらすんだ。
「なぁ音芽。これも朝日さんの入れ知恵?」
スケスケの布地を留める肩紐をいじりながら問いかければ、うつむいたまま音芽がうなずいた。
「――朝日さんの指示、コスプレ込みだった?」
聞くと「――っ」と言葉に詰まるんだ。
ああ、きっと、朝日さんからはこの下着で俺を出迎えろって言われてたな?
着ぐるみは恥ずかしさから、音芽が勝手に追加したに違いない。
けどな、音芽。
こういうの、なんて言うか知ってるか?
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