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「ギャップ萌え、たまんねぇな」
耳朶を食みながらそっと吐息を吹き込むようにそう言えば、音芽がピクッと身体を跳ねさせる。
まさかあんなモコモコの中からこんな色っぽいのが出てくるとは思わねぇだろ。
「俺にこれ見せて欲情させて、どうするつもりだったの?」
シースルー素材の中、音芽の淡い色づきの先端が、触れてもいないのにツンと天を仰いでいるのが見えて。
「エロいな」
言って、布越しでも温かさが伝わる、音芽の敏感な膨らみに手を這わせる。
「あっ、ダメっ。は、るまさっ、」
途端、ピクッと身体を跳ねさせて俺に縋り付いてくる音芽が可愛くて。
触れなくても空気にほんのり混ざる甘酸っぱい香りで、音芽の下が俺を求めて濡れてきているのが分かる。
「なぁ、先にお前を食ったんでいいよな?」
音芽の細い首筋にキスを落としながら、わざと舌を這わせて「食うからな?」と意識させる。
「後でちゃんと……料理、もっ」
「ああ、もちろんだ」
――朝飯になるかもしれねぇけどな。
そう心の中で付け加えたことは俺だけの秘密。
幸い明日は土曜で休みだ。
音芽も料理もじっくり堪能する時間には恵まれている。
最高のクリスマスプレゼントをありがとうな、音芽。
END(2020/12/23)
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