3101人が本棚に入れています
本棚に追加
/698ページ
***
温和に言われたまま、ショーツ1枚の上に直にドレスを纏ったら、冷えた布地が肌に触れて鳥肌が立った音芽である。
自然、胸の先端も勃ち上がってしまって、それが何だか居心地が悪くて小さく吐息が漏れた。
深呼吸をして気持ちを落ち着けると、音芽はドレスの胸元から手を差し入れて、ダメ元で胸を少し寄せ上げるようにして形を気持ち整えてから、鏡の前に立ってみる。
と、音芽が思っていたよりも、案外胸元が崩れて見えなくてホッとして。
もしかしたら、絞られたウエストのラインのおかげで、胸が下から支えられているのかも知れない。
背の低い音芽が着ると、トルソーにかけられていた時より裾が下になる。
音芽は、両サイドをつまみ上げるようにしてなるべく下を引きずらないように気を付けながら脱衣所を出ると、後ろにも長く伸びた裾をたぐり寄せて扉で挟まないように気を遣った。
最初のコメントを投稿しよう!