4.Play with dolls*

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「続けても……いいんだな?」  温和(はるまさ)が問い掛ける声に、人形の音芽(おとめ)は何の反応も返してこない。  でも、温和(はるまさ)にとっては、それこそが音芽からの「許し」に他ならなくて。  音芽が反応できないのを知っていて、温和(はるまさ)は敢えて彼女が望んでいた言葉をここぞとばかりに浴びせかける。 「音芽(おとめ)、大好きだ。愛してる。誰にも渡したくねぇ。ずっと俺のそばにいろ」  言いながら剥き出しにしたばかりの、音芽の可愛い胸の、色付きの先端にチュッと口付ける。  柔らかな乳房を口に含んで、固く(しこ)ったを舌先で優しく転がせば、動けないはずの音芽(ドール)がブワリと肌を赤く染めて、匂い立つような女の色香を漂わせて。  ドレープとフリルがふんだんにあしらわれた長い(すそ)をたくし上げたなら、きっとその先はに濡れて甘い蜜を(あふ)れさせているはずだ。  そこに深く指を沈めたら、この愛らしい人形はどんな反応をするのだろう?  このまま続けていったとして、音芽はいつまで人形を演じ続けられるだろうか?  考えただけで、温和(はるまさ)はおのれの分身が、堪らなく(たかぶ)ってくるのを感じずにはいられなかった。  たまにはこんな馬鹿げた趣向も悪くない。  温和(はるまさ)は、懸命に羞恥と快楽に耐える音芽を瞳に焼き付けながら、そんな風に思った。    END(2021/02/28-2021/03/11)
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