■くだらねぇこと気にすんな/200万ページビュー達成のお礼♥

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和音(かずね)のお迎えもあるし、長居はできないね」  エレベーターに乗り込むなり最上階のボタンを押した温和(はるまさ)のすぐ横。  彼に寄り添うように立った音芽(おとめ)が、そう言って小首を傾げたら、突然温和(はるまさ)に抱き寄せられた。 「えっ、ちょっ、温和(はるまさ)っ!?」  公共の場でいきなり温和(はるまさ)の腕の中に引き寄せられた音芽が、目を白黒させて温和(はるまさ)を見上げるのへ、 「今、こんなか俺たち以外に誰もいないから」  温和(はるまさ)が〝男〟の顔をして音芽を見下ろしてくる。  確かに用のあった3階から乗り込んでみれば、箱の中は無人だった。  だからといって、今から先、他のフロアでも誰も乗り込んでこないとは言い切れないのに。
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