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「温和……あの……」
言われた通り背もたれをギュッと掴んで後ろを向いてはみたものの、背後の俺が見えなくて不安なんだろう。
ソワソワとこちらを振り返る音芽が可愛くて、ついいじめてみたくなる。
「下着は邪魔だから脱がすぞ」
言ってシャツワンピの裾から手を入れたら――。
(ちょっ、待っ。今日の下着、サイド紐かよっ)
音芽、どんだけ俺を喜ばせる気だ!
思って、「予定変更。下着はこのままでいいや」と言ったら「えっ?」と、音芽が小さく身じろいだ。
「片方だけ外すな?」
言って、音芽が「待って」というのも聞かずにスルリと右側の紐の端を引く。
「あっ」
瞬間音芽が驚いたように解けた紐を押さえようとするのへ「手は背もたれについたまま、だろ?」と耳元でささやいて動きを止めさせる。
結構ダボッとしたシルエットの音芽の服は、裾から手をしのばせるのにちょうど良い形で。
着衣のままというのもなかなかにそそられるもんだ。
そう思った俺は、裾から手を入れて、音芽を後ろから抱きすくめた。
風呂上りで、ブラはつけていないらしい。
シャツの中、音芽の身体を這い登る様に両手を滑らせて、不躾な覆いのない彼女の胸を両の手でやんわりと包み込む。
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