3102人が本棚に入れています
本棚に追加
「こんな所で、……ダメっ」
窓辺なことを気にしているんだろう。
音芽が着ている前開きの小花柄ワンピースのボタンを2段目、3段目と2ヶ所だけ外して隙間から手を差し入れれば、音芽の小さな手が俺の腕をギュッと掴んで、静止を試みてくる。
ふと見た音芽の顔が、恥ずかしさでほんのり赤く染まってんの、最高だろ。
――今日もお前の煽りは絶好調だな。
当然本人にそのつもりがないのは百も承知だが、無意識に煽ってくるこいつが悪い。
「なに? こんな所じゃなきゃいいわけ?」
意地悪くクスッと笑いまじりに問えば、音芽がぷぅっと頬を膨らませた。
「温和の、意地悪っ」
言って俺を睨みあげてくるの、可愛すぎだから。
「意地悪な俺は嫌いか?」
嫌いと言えないのを知っていて、ブラ越しに胸の突起を指先で弾くようにこすれば、音芽がビクッと身体を跳ねさせてギュッと目を閉じる。
「なあ音芽。答えろよ」
言って、羞恥心のためか、真っ赤になった音芽の耳朶を軽く食めば、音芽が小さな声で「き……、らぃじゃ、ないっ」ってつぶやいて。
「ん? よく聞こえねぇんだけど?」
嫌いじゃないって声、途切れ途切れだが、本当はちゃんと聞こえてきたさ。けど、そこはもっとはっきり言わせてぇだろ?
「お。フロントホックなんて好都合だな」
言いながら、音芽のふわふわの谷間を繋ぐホックを指先でプチンと弾けさせて、ゆるりとフリーになった柔らかなふくらみにじかに触れる。
最初のコメントを投稿しよう!