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「あっ」
突然ホックを外されたことに驚いた音芽が、前屈みになりそうになるのを胸に触れる手で「許さねぇよ?」という意志を込めて押し戻した。
ちょっと汗ばんだ音芽の乳房が、手のひらに吸い付くように馴染んでくるのが心地よい。
音芽が身じろぐたび、甘い香りが匂い立つように俺の鼻腔をくすぐって。
――マジで堪んねぇな。
ツンと勃ち上がった胸の頂をギュッとつまみながら、
「ここ、触ってねぇのに固くなってんじゃん? 音芽、もしかして期待してた?」
意地悪い問いをさらに重ねて音芽を追い詰める。
「はっ、温和の、バカッ。大っ嫌いっ!」
とうとう堪え切れなくなったんだろう。
音芽が俺を涙目でキッと睨みつけてそう吐き捨ててきた。
――わー、何これ。すげぇくるな。
音芽が涙目で睨んでくるのも、心にもない言葉で俺を必死に牽制してくるのも、言葉とは裏腹に身体が思いっきり反応して薄紅に染まるのも、何もかもが俺を昂らせる。
「俺はこんなにお前のこと、好きなのに?」
言って、もう一方の手をわざと背筋に沿わせるように滑らせると、そのまま太ももをやんわりと撫でさすってからスカート越し、音芽の1番敏感なところを少し強めに擦り上げた。
「ひゃ、ぁっ」
途端音芽がビクッと身体を跳ねさせて、下腹部に伸ばした俺の手をギュッと握ってきて。
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