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そもそも、兄だと思っていた相手に、隙を見せたら性的な嫌がらせ？をされるようになりました、とか滅多なことで他人様に言えるわけ、ない……。
いくら鶴見先生とのことが引き金だったとしても、貴方のせいで！とか言うのもおかしな話だし。
そこで私はふと、そうだった！と思い出した。
（私、鶴見先生に抱きしめられたんだった……）
その後の温和の所業が衝撃的すぎて、失念しかけていた。
思い出したらゾクッと悪寒が走って、鶴見先生に対する警戒心が薄れていた自分が怖くなった。
鶴見先生、何でいきなりあんなことしてきたんだろう。
温和にしても鶴見先生にしても、付き合ってもいない異性に対するあれこれが、おかしいと思う。
それとも私の恋愛経験値が低すぎてズレてるの……？
あーん！ こんなにバタバタしていなかったら、佳乃花を飲みに誘って色々聞いてみるのにっ！
パンケーキデート？が佳乃花との会合より先になるなんて、計算外だよぉー。
私はスマホをの画面を眺めて溜め息をついた。
鶴見先生とのメッセージの応酬に疲れて、佳乃花に電話する前に寝落ちしてしまう日々が続いてしまったとか……精神的にすごく削られているのを感じる。
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