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これ、何があったか洗いざらい話しちゃうのが正解? それともごまかして解散するのが大人ってもんなんだろうか?
うまく話せるか分からないし、話せたとしてもこれはちゃんとした悩みに相当する?
全部私のコンプレックスの話ではないのだろうか。
「う、うー……」
頭が混乱して、唸り声をあげていると、田山さんがフウと困ったような顔でため息をついた。
「どこから、悩んでます?」
「え、あの?」
「そこに残ってる焼き鳥は下谷さんのですから、食べてオッケーです。あと、話すか話さないかで言えば、ここまで心配かけてごはんまで一緒に食べてる時点で話す前提になってるんです!」
「えっ!?」
話す前提で誘われていたということなのか。
気づいてなかった!
驚いて田山さんの方を見ていると、
「だから、ぼんやりしていないで言ってください! 下谷さんおかしいですから」
そんなに力説するほどなのだろうか。
仕事のミスはしてなかったと思う……けどなにかやらかしてたのだろうか。それで気づかれたのかもしれない。
「私、なにかミスしてました? いつも以上に気を付けたつもりでいたけど、それでもなにかしてたということですか」
「えっ?」
今度は田山さんがぽかんとしている。
「それが下谷さんの悩み、ですか? だれかにそんなこと言われたんですか?」
そう聞かれて、私は首をかしげる。
誰かが言ってくれたら、田山さんにここまで心配かけていないような?
「いえ、そんなことは。でもミスがあったから心配されてたのかと……」
「はああ?」
盛大で長い、はあ? をかました後、あり得ないというように首を振り振りする田山さんに、あれと思う。
どうもまた何かが食い違っている。
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