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「まず、月兎の知ってるとおり、この翡翠学園は金持ちの子息が通ってる小、中、高一貫の男子校で全寮制だよ。ただ、特待生制度があって月兎みたいに編入テストをクリアして授業料などの免除を受けている庶民の一般人も少数だけどいるよ。
そしてここからが問題だ。
この学園の生徒の殆どがこの山奥の学園で小さい頃から男しかいない空間で過ごす。
外出するには長期休みの時か前もって許可された外出届がないと一切出られない。そして女人禁制って訳じゃないけど何かあった場合、大変だから滅多に女性はこない。
そうして思春期をむかえるんだが...
月兎、この意味分かるか?」
静に聞いていたら叔父さんが急に難しい顔をしそう聞いてきたから意味が分からず、首を傾げて「?なにが?」って聞くと叔父さんは言いずらそうに口を開いた。
「えっと…な?そのー、つまり、な?
女性との接点が極端に少ないことで性欲のはけ口や恋愛対象が同じ男になってしまうんだ。
だからこの学園の生徒の約9割がゲイやバイで残りの約1割がノーマルなんだ」
爆弾発言をしてきたぞ、この人!?
「はぁ!?」
俺はあまりの爆弾発言で思わず、大きな声を出し、立ち上がった。
それにビックリしたのか副会長から視線を向けられたけど今の俺にはそんなことを気にしてる余裕はなかった。
「それどうゆうことだよ!?
別に偏見とかはないし、俺には関係ないからどうでも良いけど、ソレ大丈夫なのか?仮にもここに居る生徒の殆どが将来、有名企業を継ぐ跡取りなんだよな?」
叔父さんにそう問い詰めると
「えっとね、大丈夫って言えば大丈夫だし、大丈夫じゃないって言えば大丈夫じゃないかな?」
と苦笑しながら言ったのを聞いてなんとなく事情が分かって一先ず、落ち着くことにした。
「はぁー。…まぁ、他人の恋愛にあーだーこーだ言うつもりはないから良いや。
どうせ、親公認なんだろ?なんとなく公認の理由は分かるけど」
座りながら言うと叔父さんはますます苦笑を深くした。
あぁ、やっぱりね。
どこぞの女とやって妊娠とかのいざこざがあるよりは妊娠の心配が無い男の方がマシってことね。
まぁ、俺としてはそれはそれでどうかと思うけど
「月兎、言いたいことはなんとなく分かるけど口に出さないようにね?」
叔父さんから釘を刺された。
「そんなこと分かってる。さっきも言ったように俺には関係ないし興味ないから何も言わないよ」
どーでも良さそうに叔父さんに言ったら叔父さんは苦笑してから続きを話し始めた。
実際どーでも良いんだけどね
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