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「月曜から休むなんて、いい度胸してんじゃん」 呆れ気味に言う福ちゃんの言葉に私は賛同すると、取り敢えず仕事にとりかかり火曜日が来るのを待った。 けど、火曜日になっても、井上サンは会社に来る気配はなかった。 ──井上サンの身に、一体何があったんだろ? 何もかもから逃げる形で沈黙するような、その奇妙な井上サンの欠勤に不安を覚えた私は、仕事が終わるとすぐさま井上サンにLINEを送った。 しかし、井上サンからLINEが返ってくる事はなく、その不気味な沈黙は余計に私を不安に陥れた。 そして、水曜日を迎えた。 この日も、井上サンは会社に来ていなかった。 「もしかしたら、季節外れのインフルとかにかかったのかもしんないけどさー。 でも、ただ体調が悪いって理由だけで、これだけ休むのっておかしいよね?」 休憩時間に、食事をしながら福ちゃんと話し合っていると、突如私のスマートフォンが身震いを始めた。 食べ掛けのサンドウィッチを傍らに置くと、私はスマートフォンの液晶画面に目をやる。 「……あっ」 液晶画面に映し出されている通知に、私は思わず声を上げた。 「どうしたの、西原っち?」 私のその様が奇異に映ったのか、福ちゃんが不可思議な顔つきで私に尋ねてくる。 私はゴクリと唾を飲み込むと、スマートフォンの画面を福ちゃんに差し向けながら言った。 「……電話。井上サンから」
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