エストーラ

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「それに、何時でも力が出せないといざというとき戦えないだろうからな…」 「まぁ、そうじゃの…」 それにしてもだ…リエナは分かるとして、何でレシェルやクロエだけ竜の気配が分かるのだろう? 竜の頃に「お前は鈍い」と言われた事が関係しているのだろうか? 元竜同士だから分かってもおかしくないのだが、俺がまだ未熟だからだろう… 「済まんがワシはもう寝るぞ!」 「早いなぁ…まだ夕方前だぜ?」 「なんか知らんが最近眠いんじゃよ」 「明日レシェルに見てもらえば?」 「ふん…医者じゃあるまいし…」 そう言いながらクロエは伸びをして欠伸した。 「飯は?」 「食う気せん…明日まとめて食うつもりじゃ!」 それだけ言ってクロエは丸くなって眠りに付いた。 「俺達だけでも食っとくか?」 「そうね」 確か宿の近くに飯屋があったはずだ…部屋に鍵をかけて、外へ出掛けた。
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