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ファナス
「ヴォルグ!何処へ?」
「ファナスには関係ない…」
「まさか…一人で…?」
「…」
なにも言わないと言うことは多分一人で行く気だろう…奴の元へ。
「無謀よ!」
「承知の上だ!」
やはり一人で行くつもりだ。
「どうしても?」
「あぁ、奴はナイアもブレイズも…そして戦う意思の無いリュートでさえも無残に殺した…許せないんだよ!」
気持ちは分かる…けど無謀すぎる。
「もう少し待ってといっても…?」
「あぁ、アシェードにはもう告げてきた」
「…」
今度は私が黙りこんだ…腹は決まっているようだ。
「わかった…もう何も言わないわ…危なくなったら一度引くのも戦いよ?」
「わかってる」
彼はそれだけ言って飛び去っていった。
私の気持ちも知らないで…
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