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瞬く間に、日が過ぎていった
気づけばあの日から、一ヶ月近くが経とうとしている
そう、あの日……恭介さんが突然東京に行ってしまってから
あれから、当然だけど恭介さんから一つの連絡もない
今もその、薄情のような恭介さんのことを考えると悲嘆と憤りを感じるけれど、初めの頃よりはそこまで感じなくなった
本当に、恭介さんが東京に行ってから数週間の私は悲惨だった
毎晩眠れなくて、これでもかというくらい涙を流してぐしょぐしょに枕を濡らした
新聞配達やカフェのバイトをしていても、常に恭介さんのことに意識が向いて仕事に身が入らない
それで失敗ばかり起こして、深く事情を知っている店長は給与は変えないからシフトを減らせと、失敗ばかり起こすくせに働くと言った私に提案した
働いて、恭介さんのことを忘れるのもいいけれど、失敗ばかりしていたらただ店の迷惑になるだけだから店長の提案は確かなことだった
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