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店長は半ばからかって、追い討ちをかけるように脅かす
「というと?」
「さあな。とにかく渡辺の念は強いからなぁ、前適当に遊んだ女にこの後刺されたり?」
「ヒィィィ!それ、なんかマジで起こりそうで余計怖い!気を付けて、帰りますわ」
「おう、そうしや。つーか、マジで適当に女遊びにしとんかよ。サイテーだな」
「えっ、や、身に覚えにないことはないですけどでも、あるにはあるかもしれないけど、そうはっきり言えないことでもないというか」
「鬱陶しい、はっきりしろや。そんなんだと、マジで色々な意味で狙われんぞ」
「っ、そうっすね。気をつけて帰ります。ははっ。お疲れっした〜……」
「お疲れさん」
店長の冗談を真に受けたのか、河原さんは真っ青な顔をして慎重に店を出て行った
「あいつ、からかい甲斐のある奴だな」
店長が、面白そうに笑った
「やっぱり、心配よりからかってだけなんですね。そういうの、趣味悪いですよ」
「分かってるけど、やめられねえのよ」
「そうですか……」
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