3人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺の未来はどうなってます?」
男が尋ねると、
「非常にまずいことになってます」
凝視していた写真を持ち替え、
「あなたは近いうちに人を殺します」
悲痛とも狂気ともとれる顔が現れた写真を男に見せつけた。
「俺が人を殺す?」
男の問いを流すように店主は畳み掛ける。
「その行為を止めるためには……」
店主はテーブルの下を探って、小さな水晶らしき物を取り出した。
テーブルに置かれたそれには値札も付いており、『¥100,000』と書かれている。
「お高いと思われるかもしれませんが、この幸運水晶は……」
店主が喋り終わる前に、
「殺人を止める必要はないよ」
男のナイフが店主の胸を深く貫いた。
最初のコメントを投稿しよう!