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相撲
大学の同級生に高校相撲全国ベスト8の選手がおりました。私は迷わず挑戦しました。
「四股がキチンと踏めるなら相手になるよ」
と、彼は言うので見様見真似でやってみると彼は驚きました。「なんで出来るの?」何となく私は見事な四股を踏んだようでした。
張り手無しルールで組み合うと、私は強靭な足腰と腕力にモノを云わせて彼に投げを打とうと試みました、彼はヒラリと躯を開き、出し投げを打ちました。倒されはしませんでしたが、私の負けは明らかでした。
彼は笑いながら相撲は力だけでは無いと教えてくれたのです。
私が抱いていた相撲のイメージが変わった瞬間でした。重心位置や力の方向転換など学ぶ事が出来ました。
私は四年間、何度も挑戦しました。
彼は呆れ果てながらも様々な技を伝授してくれました。
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