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「何してんねん。夢やない。はよ、あやまれや」
「ごめんなさい」
とりあえず、私はあやまった。
「でもな、おまえも犬やのにこたつの中に入って寝てばっかりで、猫とちゃうやろう。それに、こたつ布団のはじっこで寝ているからこっちには見えへんのや。おまえも悪いんとちがうか」
思わずいいかえしていた。
「寒いんやからしかたないやろう。そう思うんやったら、もっと散歩させてくれや」
マルキーが生意気にもいいかえしてくる。
たしかにしばらく散歩させていない。だからこんなぐうたらな犬になったのか。
私は責任を感じ、マルキーに首輪をかけ外へ出かけることにした。
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