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でも、とまだ渋る澪を、蒼大は思いきって抱きしめた。
「俺に任せろ。きっと、うまく行く」
「蒼大」
広い、蒼大の胸。
あったかい体温。
そして、いい匂い。
澪は、蒼大の腕の中にいるうちに、だんだんと落ち着いて来た。
蒼大が言うことなら、うまく行くような気がする。
クチナワサマも、許してくださるような気がする。
「俺に、お前の故郷を紹介してくれよ」
「うん、解った」
澪は、泣き止んでいた。
そして、実家に連絡を入れた。
明日、すぐに帰る、と。
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