51人が本棚に入れています
本棚に追加
磨いたように青い空、透き通る日差し、ぽっかり浮かぶ白い雲。
澪とデートをする日は、いつも気持ちよく晴れた。
「僕、晴れ男なんだ~」
「意外だな」
「そう?」
うん、と蒼大は頷いた。
「トレンド追って、流行語ばっかり使うわりには、古風だな、って」
蒼大の言葉に、澪は口に手をやった。
まるで、しまった、とでも言うように。
「へ、変かな。やっぱり」
「いや、新鮮」
その時は、こんな風に会話は終わった。
澪のリアクションに深いわけがあるとは、蒼大の知る由もなかった。
最初のコメントを投稿しよう!