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今思えばかなり怖い事だが、僕とバケモノは、よく一緒に遊んだり、寝たり、戦ったりしていた。
最初にこの公園に来た時に茂みで見つけたゴムボールで遊んだと思えば、段々楽しくなり過ぎて、バケモノの体を叩いたり、バケモノの爪で引っ掻かれたり、バケモノの尻尾を踏んづけたり、バケモノに腕を噛まれたりした。そうして傷を作っても僕らは仲良しで、疲れたら雑草のベッドに寝っ転がって、そのまま一緒に眠ってしまったりした。バケモノは、僕や僕のお母さんよりずっと暖かかったから、僕はよく、バケモノに抱きつくようにして寝た。
バケモノがどこからかパンを持ってきてくれた時もあった。それは僕の手で半分に割って、一緒に食べた。お礼に僕はグミの実を取ってきて、半分バケモノにあげたりした。
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