告白

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サラサの家にて サララと桜子は駅前で待っているとあの黒くて長い車が横付けされた。 ドアを開けたサラサの顔は血の気がなく口数も少なかった。 家に着くと両親が玄関ホールで出迎えた。 「こんにちは。お邪魔します。」 サララと桜子はお辞儀した。 「あ~、いらっしゃい! この間はどうしても仕事の都合で出かけていたよ。 君があのTVに出てる娘だね。 んんん~話を聞いていた通り...似てる!! TVで見るよりも間近に見ると本当にそっくりだ! アハハハ! さぁ、みんなこっちに来なさい。」 父親の小師 剛志(こもろつよし)はカエルのように大きな目と太鼓腹を振りながら活きよいよく歩き出した。 母親の美咲は桜子の傍に行き何やら耳打ちした。 皆はリビングの大きなテーブルのある椅子に座った。 テーブルはヒノキのいい香りがして10cm程の厚みがある立派な物だった。 お手伝いさん2人がコーヒーやジュースやお菓子を運んで来てくれた。 「何だか今日は皆さん畏まってるわね。 どうかしたのかしら? それに言葉数も少ないじゃない。 今日は会社はお休みだけど色々と予定はあるのよ。 でもミヤがどうしても話があるって言うからオールキャンセルしたわよ。 ねぇ、あなた。」 母親は無表情に言った。 「まぁ、いいじゃないか。 あれ以来、ミヤとも話してなかったし... たまにはゆっくり顔見て話すのもいいじゃないか。 しかしこの間ミヤ達が会社に来た時はさすがに嬉しかったぞ。 アハハハ。 それに君はうちのスタッフだね。 名前は...」 「総務部の悠木桜子(ゆうきさくらこ)と申します。 会長のご自宅までお邪魔して恐縮です。」 「いやいや、仕事とプライベートは別だよ。 そのへんはお互い大人だし分別を持ってくれるだろう? 君は色々と大変な事に巻き込まれてしまったようだけど過去に(こだわ)って生きて行ったって一文の得にならん... そう思わないか?! アハハハ!」 父親は機嫌が良いようだった。
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