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みんなはよく喋ってよく食べて飲んだ。
ローズマリーとスパイスが効いた仔羊のソテーとオニオンスープ、シザーサラダ、ラザニアそれにワインも飲んだ。
父親はビールを結構なスピードで飲み豪快に食べて笑った。
母親は相変わらず無愛想だったがサラサの問いには微笑みで返した。
「サララ君の本名はなんて言ったけなぁ?
それにいつから芸能活動をやっているんだい?」
父親が聞くと、
「条谷 沙蘭22歳になります。
わたし小さい頃から引き篭もりでほとんど学校行けなかったんです。
それで親が心配して社会性を持たせるために子供が通うプロダクションに入り色んな事を学びました。縦社会がハッキリしてるので人の接し方とか話し方とか作法とかです。両親はそう言う事を学べばいいと思ってたみたいなんですけど、わたしはタレントのお仕事が楽しそうで15歳の時に本格的に事務所と契約してお仕事を始めました。その時、両親と初めてぶつかって何度も泣いて説得してそして許してもらいました。15の時でした。
あっすみません少しおしゃべりが過ぎました。」
サララはアルコールが入ったせいか饒舌だった。
「いやいや結構結構。
いい話だった。
これからもタレントさんを頑張って下さいね。陰ながら応援してますよ。
どうだろう、うちの会社のCMとか...
あぁ〜だめだね、君のイメージが壊れるか。」
父親は気分が良かった。
「いえ、全然そんな事はないんですが...身内の会社の出演は...」
サララはサラサを見た。
「おとうさん、おかあさん...
あのぉ〜、あのね。
話の事なんだけど...
いいかな?」
サラサはそう言いながら中々本題を言い出せずにいた。
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