告白

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「で、何なの? そんなに言い出しにくい話なの? 子供でも出来ちゃった?」 母親は話す雰囲気を作った。 「何言ってんの、そんな訳ないじゃん。 そうじゃなくてわたしは誰なの? そしてどこから来たの? それを聞きたいの!」 「この娘ったら何を言い出すかと思えば訳の分からないこと言い出して...」 「わたし...お父さんやお母さんのこと大好きだし今までもこれからも絶対大好きな両親だけど...生みの親じゃ無いんじゃないかと思ってるの。」 「ミヤ!! お前何を言ってるのか自分で分かってるのか! よくもパパやママにそんなデタラメ言えるな! 酔ってるのか。」 父親が顔を赤くして声を荒げた。 「ちょっと待って下さい。 お父さま、お母さま。 サラサの話をちゃんと聞いてやって下さい!」 サララが割り込むと、 「他人が口を出す問題じゃないの! いくら良い友人でもお黙んなさい!」 母親が言った。 「おまえはいつからそんなくだらない事を考えてたんだ! あの事件に関わってからどうもオカシイと思ってたんだ。 君たち二人が何か言い包めたのか? もしそうであれば今後一切ミヤとは付き合わないでくれ。」 父親はツバを飛ばしながら言った。 「ごめん、ごめんなさい。 わたし変な事言っちゃった。 聞かなかった事にして!」 サラサは急にトーンダウンして小さくなった。 「サラサ! ダメだよ!ここで弱気になっちゃ。 司法試験合格してんでしょ。 ちゃんと知る権利があるんでしょ? もうしっかりしてよ、ヤンなっちゃう。 お父さま、お母さま。 本当はもっと穏やかにお話したかったんですが正直に向き合って頂けないんだったらわたしにも考えがあります!!」 いつも柔和なサララがこの時は人が変わったように声を張り上げた。 「まっ、この娘ったらそんな大声出して生意気にも程があるわ! もう出て行きなさい。 もう二度と来るんじゃないわよ!」 母親が怒鳴った。 「いえ、出ていかないし、何度だって来ます! だってわたし達は双子の姉妹なんだし、お父さまもお母さまもわたしにとって両親と同じだから!」 サララは封筒から検査結果表を出して二人の目の前に置いた。
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