4人が本棚に入れています
本棚に追加
「被告人との面識はありますか?」
「わたしの熱狂的なファンだという事は聞いていますので芸能活動の中でひょっとしたら会ってるのかもしれません。ただわたしはファンとの集いや握手会等ほとんど行なった事がないようですし、そもそも今は記憶に自信がないので曖昧な証言はしたくありません。」
「分かりました。
誘拐当日あなたは撮影スタジオでお仕事をなさっていた事は現場にいた多くのスタッフからの証言で間違いない事ですが、そのスタジオでのお仕事は全く覚えてないんですか?
ここにその日撮られた写真があります...ご確認下さい。
ご覧になられた事はあると思いますが。
あなたで間違いないですか?」
弁護士はサララに手渡した。
手にした瞬間、写真がピカリと光った。
思わずサララは写真を落としてしまい顔を手で覆った。
すると暗闇の中で画像が走った。
それはサララがエレベーターでビルの屋上に行き安全柵を乗り超えて飛び降りてしまったのだ。
サララは
”あっ!”
と声を出して気を失った。
みんなが彼女の元へ走り寄った。
裁判は中断した。
最初のコメントを投稿しよう!