僕は絶望の町で彼女を見つけた

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「決めた。貴方と契約を結ぶことにするわ」 彼女は首を傾げる楢宮雪斗(ならみやゆきと)をよそに、茜色のブレザーを脱ぎ始めた。 「貴方には戦いのセンスがある」 「そんなこと初めて言われたよ」 「当たり前よ。ここは普通とは違う。だから普通とは違う力を発揮することができるの」 彼女はいつの間にかブラウスのボタンを外し、隙間から白いブラジャーをチラリと見せた。 「わっ、何やってるんだよ??」 「脱いでるの。分からない?」 「それは分かるけど何で??」 「私は今からあるところに行かなくちゃいけないの。だから貴方にボディーガードになってもらおうと思って」 「ボディーガード?『契約』って僕が君のボディーガードになるってこと??」 「そっ。もちろん報酬は払うわ」 彼女はそう言うとブラウスとチェックのプリーツスカートを脱いだ。
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