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プロローグ:それでも僕はやってないってば!
物語は1か月前にさかのぼるーー。
そのとき、雪斗は思っていた。
もしもこの世に神という存在がいるのなら、僕はそいつにかなり嫌われていると。
法廷の傍聴席は桟敷になっていて、数え切れないほどの人々が判決の行方を見守っていた。
いや、正確に言うとニヤニヤしながら判決が出るのを待っている。
彼らは「ある判決」が下されるのを今か今かと待ちわびていたのだ。
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