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グガガガンッッ!!
爆発音とともに炎が上がる。
回転するプロペラが墜落した勢いで外れ、ビルの壁に突き刺さった。
「美羽ちゃん!!」
雪斗はビルを飛び出し、地面に落ちた美羽を捜した。
「雪斗君!!」
ヘリの爆発はまだ続いており、知夏仔はその炎を避けながら雪斗の後に続いた。
「美羽ちゃん!美羽ちゃんッ!!」
雪斗は腕の痛みも忘れ無我夢中で美羽の名前を呼んだ。
そんな!死なないでくれ!!
雪斗にとって彼女を守るべき存在だった。それなのに逆に助けられるなんて……。
雪斗は自分の不甲斐なさを嘆いた。
「雪斗さん……」
その時、燃え盛るヘリの向こうから声が聞こえた。
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