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最初にタケルがこのクニを訪れたときには、私にはまだ月のものさえなかったのだ。タケルは無関心に私を見つめていた。私はそのときまだ意味が分からなかった。
けれど、タケルが東国の平定を終えて、約束通りまたこのクニに戻ったときには、私は母から女の術を教え込まれていた。
そして私は、自分が美しくあどけない咲き初めた花であることを知っていた。
タケルの梅花の口づけは、それを祝福するものと私は受け取った。
タケルは再び私の露な腰を抱いた。
私は自分をさらにさらけ出す決意をした。
細身のたくましい身体を私の胸に押し付けたタケル、息が熱く荒くなっていく。
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