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熊と遭遇
〜標高九万メートル付近〜
「頂上まであともう少しだ。この辺りで休憩でもしよう」そう思ったジョニーは近くの岩場に腰を下ろした。するとプラネタリウムでは味わえない超絶パノラマがジョニーを取り巻き始めた…
ひしめく星々…壁紙のようなエキサイティングムーン…ここは地球と宇宙の共存の場、それはまさにコラボレーションであった。
そんなことを実感したせいかジョニーの喉は潤いを必要としていた。ここは大気圏でありながら多くの雪化粧に覆われた岩肌が残されていた。そこから雪解け水がサラサラと流れ落ち、その伸びきった先には幅二メートルくらいの小川が作られていた。
その素晴らしい自然の営みに心を奪われてしまったジョニー…この気持ちを何とか体で表現できないものか?そう思ったら両手を腰にあてずにはいられなかった。そして太ももをみぎひだりと交互に高く上げリズミカルに飛んで見せたのだ。これが標高九万メートルで行われた人類史上初のスキップと言われている。
そして高山病もかえりみず、こんな歌を口づさんだ…
「ある日ー♪ 森のなかー♪ 熊さんにー♪ 出会あぁぁぁぁ………!」
突然、歌が止まってしまった。いったいどうしたんだジョニー…!歌詞を忘れてしまったのか…!
それは───なんと、なんと…小川に野生の熊がいたからだった…!
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