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現実問題戦えるのは、勇騎に戦兎、西園寺、凪川さん、それに耶俥、輝、美穂…。
だが今から呼んでも確実に間に合わない。
絶望、諦め…そんな単語が頭を過ぎる。
だけど…諦めたらここで世界が終わる。
「諦めて…たまるかーーーーーっ!」
絶叫と共に立ち上がる。
その時…
「「…!?」」
戦兎の両肩の装置(GNエクスペリメントショルダーと言うらしい)が輝き、ひとつの装置とジュエルを生み出した。
「これは…?」
当の本人も驚いている。
「戦兎、此奴借りるぞ!」
すぐさまジュエルを拾い上げ、ベルトに装填する。
『Set up!』
虹色に輝く俺の拳。
「ぁああああああ!」
それに共鳴するようにデバイスの方も輝き始める。
『Ready Go!』
合図とともに放たれた拳はキルバスのゲル状のバリアを突破し
「ぐぉおおおおっ!!!!」
大きく後退させる。
輝きを失い始めるジュエル。
「まだだ…俺に力を…!もっと…力を!」
呼びかけても反応がない。
これで本当に万事休すか。
すると…
「ぐ…う…!」
キルバスが膝をつく。
「…あの野郎に負わされたダメージか。まァ良い。お前達はまだまだ楽しませてくれそうだ…三日待ってやる…!最高の殺し合いをしようぜェ…!」
捨て台詞を遺し、キルバスは赤い残滓と共に撤退したのであった。
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