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「あんた変な服着てるのに向こうじゃ首相補佐官とかやってんだって?」
「お兄ちゃん変な服は関係ないでしょ」
研究室のあった大学のカフェで真由と幻徳、そして神崎俊哉は休憩していた。
「…俺は過ちを冒してきた。だが、葛城も万丈も…一海も、そんな俺を仲間だと思ってくれている。だから俺は国を守る為に動いてるんだ…」
「…そっか、俺と一緒だな」
「…?」
思い出すのはあの過ちの日。
俺の過ちで、父も、母も此処にはいない。
だが、真由が居る。大切な仲間も。
「大事な仲間は守らないとな」
「…お兄ちゃん?」
首を傾げる真由の頭を撫でる。
「…お兄ちゃん、上着のポケット光ってるよ?」
「「は?」」
突然そんなことを言い出した真由の言われた通り、上着の右側のポケットが輝いていて…。
「これは…」
光源らしき仮面ライダーローグのジュエルは、そよ風に揺られてテーブルの上でカタカタと音を立てていた。
「多分、想いを受け取ったから…かな。」
真由の感想はとても的を射ているように思えた。
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