11人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーーーーーーーー
「さ、触らな…「いいから…!」
逃げようとするもまともに身体が動かないのか抵抗らしい抵抗がない。
「……これ抱きしめてんのがみーたんだったらぶっこr「水を刺さないでくださいますか」
猿渡一海の発言を言葉と射殺しそうな眼で封殺する零。
「…すんませんっした」
むくれながらも素直に従うあたり、地味にもう力関係が出来上がってしまっている。
なんてことを考えてたら…
「昼間っから何、逢引見せつけてんだ…彩」
最もこの場面を見られたくなかった男にガッツリ言い訳できない場面を見られてしまった。しかも若干不機嫌そうだ。
「…見なかったことに「出来るかアホ、お前ショタだっけ?」
「違うわ!」
さっきまでの甘酸っぱい空間は何処へやら、一瞬で沸騰した私の脳はAIを超える伝達速度で耶俥への鉄拳を指示した。
「あー…」
猿渡一海の憐れむような声が聞こえたが
「何か言った!?」
怒り心頭の声で黙殺した。
「っつーーー…とりあえずだいたいおおよそ見てたから大学にそのガキと男連れてこいよ。先生今日いねーし、傷の手当くらい出来んだろ」
仕方なく、本当に仕方なくだが耶俥…君の好意に甘えることにしたのであった。
最初のコメントを投稿しよう!