0人が本棚に入れています
本棚に追加
怯えるように 身をひそめる
世界と自分の境界を 涙で溶かして
暗晦に 身を委ねるほどに
対岸の光はまぶしくて
ああ 死にゆく今日にキスをして
ないものねだり
あたしにも あの光が欲しい
冷え切った感覚を 凍らせてしまえば
きっと きっと 息ができる
嘘みたいに 氷をとかす
暖かい涙も 優しい手もいらないけれど
ただ 小さな光が欲しい
この涙を好餌に 捕まえて
そう 捕まえたら
カンテラにしまって
大事にするわ 逃がさない
最初のコメントを投稿しよう!