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つぷ、タイセイは、何をとち狂ったのか、全く解さずに俺の息子を自分の後ろにあてた。
「っおい、お前何考えてんだ」
タイセイを見れば、目は据わってるを通り越して狂気が浮かんでいた。息が何故か上がって頬が紅潮している。
そして俺に馬乗りになったまま、全体重をかけてぶっ込んできた。
「っあ゛あ゛あ゛ーーーー!!!」
「ぅう、っがっ、」
タイセイは獣の雄叫びみたいに叫んでた。目には涙が浮かんで、精悍な顔は子供みたいに涙と鼻水でテラテラしていた。そのアンバランスさが、タイセイから余計に色気を滲ませていた。
痛かった。タイセイの方が何十倍も痛いだろうが、こっちだって無傷でいられない。それが良かった。どっちかだけが苦しいんじゃなく、お互い何かしらの傷を負う。俺は、たしかに今生きてセックスをしてるんだと、いつ殺されるかも分からないこの状況で実感した。
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