99人が本棚に入れています
本棚に追加
「なあに?優しくして欲しいんでしょ?」
「だってあのハルオが…」
「あのねぇ、アタシだって加減くらい出来るわよ。ましてやアンタに対してなら、アンタの望むままに動くわ」
その後、ぼそりと何かを呟いたが、俺の耳には届かなかった。
「あー、悪ぃな。痛くしないなら、何してもいいぜ」
「…本当に?」
やば。地雷踏んだかも。コイツの前で軽々しく「何でも」なんて言うんじゃなかった。まあ、いい。ここに来て殺されると思ってたけど、誰も俺を殺さないし、むしろ好意を持ってる奴ばっかりだ。死にはしないだろ。
そう思って、コクリと頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!