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雨だった気がする。それも、結構強かった。
どっかのビルの傘立てから傘を取って、家までの道を歩いてた。そしたら、聞こえたんだ。
気付いたらここにいた。真っ黒い部屋。ドアが一つで、窓もない。こんな趣味悪りぃ部屋、だーれも持ってないって。少なくとも、俺のセフレ達は。
しかも手足が鎖で縛られてた。や、どこのドラマだよって引いた。けど、俺の命こんなもんか、って、諦められる。やっと。
この息子には散々世話になった。チラリとジーパンの盛り上がりを見つめる。セックス塗れの人生だった。お前のおかげだ、ありがとな。
そこで誰か入ってきた。けど顔は見えん。黒い狐のお面被ってた。金色で色付けられた目の縁が、どこか色っぽい。体格は華奢だが、骨張っているから男だろう。今まで抱いた男の中でも、こんな体格の奴はザラにいるから見当がつかない。抱けばわかるんだけど。
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