プロローグ

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考え事に耽っていると、キィ、とまた扉が開く音がして、真っ黒なこの部屋に光が差し込む。ハルオは、その音を聞くと、ビク、と肩を震わせた。 「…アタシ、もう行くわ」 そう言って光が差し込む扉から出て行く。だけど、今までと違うのは、ハルオが出て行っても、扉は開きっぱなしで、誰も入ってくる気配がないということ。 …でも、扉が開いたってことは、開けたヤツがいるってことだ。そして、俺の感が正しければ、ソイツはまだ扉の外でこちらを伺ってる。 「…入らないのか?」 試しにそう聞くと、3秒の沈黙の後に誰かがゆっくりと扉を開けて入ってくるのが見えた。 モデルのような細身で背が高い。白いシャツにネイビーのカーディガンをはおり、細身のパンツをはいてる男。 そして、何故か顔には戦隊モノの緑のお面を被っていた。
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