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「あ、起きた?」
扉を開けて姿を見せたのは、レンだった。
「ずっと起きないから起こそうと思ってたの。ちょうど良かったー」
そう言いながら俺の寝ているベッドに腰かける。
「喉、乾いたでしょ?」
そう思ってコレ、持ってきた。そう言って手渡されたのは、ご丁寧にストローまでさされたミネラルウォーターの入ったペットボトルだった。
「サンキュ」
それを受け取って、久々の水分を乾いた体に吸収させるように、喉を鳴らして飲んだ。
「それ飲み終わったら、ご飯持ってくるから待ってて」
レンは、この間のことが嘘のようにあっさりと引いていった。この後のことが、よく分からない。それはこんなにも怖いことだったか。簡単に死ねるとか思ってたのに、これは何だ。
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