名前の理由

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そして鎖もピンと張り、俺の左腕とベッドに括り付けられた鎖の根本がミシミシと言い始めると、さすがに焦ってきた。 「っ、いい加減やめろ!お前の言うことなんでも聞くから!!」 思わず、そんな言葉が自分から出てきた。レンはその言葉を聞くと、足をピタリと止めた。 「…ホントに?」 あぁ、俺の馬鹿。ハルオのときにも後悔したじゃねぇか。"何でも"は禁句だ。でも、言ってしまったものは仕方ない。 「…うん」 「そっかぁ…。じゃあ、死ぬときは僕に殺させて」 随分と重いお願い…いや、命令だ。 だが、拒否権なんて無いから頷いた。 「あと、これは頼みごと。暫く、僕と一緒にいて。僕のこと、知って欲しいの」 それを聞いたとき、コイツはもしかしたら世界一健気なやつかもしれないと、単純な俺は思った。
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